動物の生殖器 [女性、男性生殖器]
雄の側は、体内受精であっても精包を届けるような方法を採るものでは、特に複雑な構造を要しない。精子を雌の体内に直接送り込む方法を採るものでは、そのための構造が必要となる。一般には精子を雌の体内に注入するために、雄の生殖孔に中空の突起を備え、これを雌の体内に差し込んで精子を送り込む方法が採られる。このような突起を陰茎(ペニス)という。また、この場合、雌の生殖孔もこれに対応せねばならない。陰茎を挿入するための雌の生殖孔を膣という。
雌の側が、体内で卵を一定期間保育するものでは、輸卵管などにそのための空間が必要になる。特に、胎生のものでは、胎児を保育する部分が発達する。これを子宮という。
このように、真の交尾をおこなう動物においては、体内の生殖器官の他に、外部に種に特有な構造が雌雄ともに発達する。そこで、体内の生殖器官を内性器、体外の部分を外性器ということもある。
なお、生殖腺とつながらない生殖器を持つ動物もある。特殊なものではあるが、たとえばクモ類とトンボは生殖孔から離れて、クモでは触肢に、トンボでは腹部前端に貯精のうがある。
タグ:生殖器
2008-11-03 10:25
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